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みやび
名古屋市在住の専業主婦。猫2匹、フェレット1匹と一緒にのんびり生活しています。生活に役立つ情報をブログで発信しています。
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手紙を加える黒猫

黒猫は不吉なんて嘘。不吉と言われる由来や海外の言い伝えを紹介。黒猫は幸運の前兆です!なぜ不吉って言われるの?

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寄り添う黒猫
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黒猫さん
僕たち黒猫は「不吉」って言われて避られることがあるんだ。

筆者みやび
えっ、なぜ?可愛いのに…。

この記事では、黒猫2匹を飼育する筆者が、「黒猫は不吉」という噂について調べてみました!
黒猫が不吉と言われる由来や、日本と海外の言い伝えについて詳しく解説します。
そして、黒猫が幸運を呼ぶ猫と信じられている理由も述べています。

この記事を読むことで、黒猫の悲しい歴史を知るとともに、
計り知れない魅力に気づいていただけるはずです!

この記事の対象者
・黒猫ちゃんを飼おうかどうか迷っている方。
・黒猫が不吉と言われる理由を知りたい方。
・猫が好きな方。
タップできる目次

黒猫はなぜ不吉って言われるの?由来が知りたい!

なんと、黒猫が不吉と言われる由来は中世ヨーロッパにまで遡ります。
ご存知の方も多いと思いますが、中世ヨーロッパには、魔女裁判が盛んに行われました。
この魔女裁判が、黒猫と深く関わりがあるのです。

「魔女」という概念は、ヨーロッパ中世末の15世紀に成立しました。
魔女は、悪魔と契約してキリスト教社会を乱すという理由で弾圧の対象となったのです。

そして、初期近代の16世紀後半から17世紀にかけて魔女狩り、魔女裁判が最盛期を迎えたのです。
「魔女」とされた沢山の女性(一部男性も)が弾圧を受けました。

魔女と黒猫

その頃、多くの宗教指導者が「黒猫は魔女の使い魔である」と吹聴しました。
印象操作された人々の中で、「黒猫=不吉」という概念が成立したのです。

当時、猫自体が迫害のターゲットでしたが、特に黒猫はその存在すら許されず、
黒猫を飼っているというだけで、その人は魔女とみなされ弾圧対象となりました。

ミルクを飲む黒い子猫

猫全般が魔女の使い魔とされていましたが、
その黒い体の色が夜の闇を思わせるという理由で、
黒猫は特別に迫害を受けたと言われています。

黒猫さん
ぼ、ぼく、中世ヨーロッパの黒猫じゃなくて良かったよ…。

筆者みやび
私も中世ヨーロッパに生まれてたら、魔女として迫害されていたね…。


魔女狩りの末にヨーロッパの猫の数が減少し、
ネズミが媒介するペスト(黒死病)の流行を招いたという説もあります。

人間は本当に愚かな生き物ですね。

「黒猫=不吉」という概念は、欧米諸国に広まり、
明治以降に日本に輸入されたのではないかと言われています。

「黒猫=不吉」という概念の由来は中世ヨーロッパの魔女狩りであり、
この概念は明治以降に日本に輸入されたと言われている。

日本では黒猫が横切ると不吉

日本では「黒猫が目の前を横切ると不吉」という迷信があります。
これはドイツの言い伝えが伝わったものと考えられています。

実はドイツでは、右から左に横切るか、左から右に横切るかで、迷信の内容が異なります。

【ドイツの言い伝え】
黒猫が右から左に向けて横切る=不吉の前兆
黒猫が左から右に向けて横切る=幸運の前兆

日本では、「とにかく黒猫が横切ると不吉」と考えている人もいますが、
もともとのドイツの言い伝えは、左から右に横切る場合は幸運の前兆なんですね。

他にも、「黒猫を見たら三歩下がりなさい」という迷信もあります。
「黒猫が横切ると不吉」から派生したものだと推測されます。
根底には「黒猫=不吉」という概念があります。

なぜ日本で「黒猫=不吉」とされるのか

中世ヨーロッパの「魔女狩り」を由来とした「黒猫=不吉」の概念が
近代以降に日本に伝わったことは先述しました。

さらに、日本では黒色はお葬式にも使われますし、決してお目出たい色ではないのです。
「魔女」というイメージと、黒という色そのものへのイメージが相まって、
日本人の間でも「黒猫は不吉」という迷信が広まったものと推測します。

「黒猫を見たら三歩下がる」という行為も、
黒猫をただただ「恐れる」というよりは、使い魔のイメージにより、
不思議な力を持つものを尊びながら「畏れる」気持ちから来ているのかも知れません。

畏れる:何かを本当に尊い、力のあるものだと思い、その前で礼儀を失わないように控えめにする。

恐れる:身に危険を感じるなどしてびくびくする。

出典:goo辞書

夜の闇のように黒い体。
キラリと光る二つのまなざし。
黒猫には魔法を操ってしまいそうな妖しい魅力がありますよね。

「魔女の使い魔=黒猫」というイメージにより、黒猫は畏怖の対象である。

黒猫は海外ではどう思われているの?

日本では不吉なイメージを持つ人もいる黒猫ですが、
海外ではたくさんの良い言い伝えが語られています。

「黒猫が住みついた家には幸運がやってくる」(アメリカ、イングランド)
「黒猫は魔法の猫。黒猫に敬意をもって接する飼い主は幸運になる」(フランス)
「自宅の玄関先に黒猫がいたら、繁栄がもたらされる」(スコットランド)

もちろん逆に悪い言い伝えもあります。

月明かりの下、黒猫が行く手を横切ったら、伝染病で亡くなる」 (アイルランド)
黒猫が病に臥せる人のベッドに横になったら、その病人は確実に亡くなる」 (イタリー)
「クリスマスに黒猫の夢を見たら、翌年は重い病気にかかる」 (ドイツ)
「黒猫を煮込んだスープを飲むと結核が治る」 (アーリー・アメリカン)
 ※ただ黒猫をあやめる祟りが恐ろしくて、誰も黒猫スープを作らない。

出典:「猫雑学」

なぜ黒猫には、悪い言い伝えとともに良い言い伝えが存在するのでしょうか?

筆者はその根底にはやはり「魔女の使い魔=黒猫」というイメージがあるような気がします。
つまり、黒猫というのはミステリアスで、不思議な力を持っていると信じられていて、
畏れられているのです。

悪い言い伝えを広める人にとっては、その神秘性が恐ろしく、
逆に良い言い伝えを広める人にとっては、黒猫の神秘性を魅力的に感じ、愛しているのだと思います。

ミステリアスで不思議なイメージの黒猫を、恐れるのか魅力的に感じるかの違いで、真逆の意味の迷信が誕生した。

要するに、黒猫を愛し、可愛がり、敬意をもって接することができる人にとって、
黒猫は幸運をもたらすけれど、黒猫を嫌い、避ける人には不吉な動物となってしまうのでしょう。

もしあなたが、「黒猫って可愛い!」と思うのであれば、
きっと黒猫はあなたの家に幸運を運んできてくれると思います。

黒猫さん
僕のこと可愛がったら、いいことあるよ!
 

補足ですが、実は黒猫だけではく、毛色を問わず猫全般に対して、
良い言い伝えと悪い言い伝えが併存しています。

道で白猫を見かけると縁起がいい。 (アメリカ)
猫のくしゃみを聞いた人には幸運が訪れる。 (イタリア)
黒と白とグレーの交じった猫は縁起がいい。 (アメリカ)

夜、白猫を見かけると縁起が悪い。 (アメリカ)
玄関先に猫がいると不幸を招く。 (ノルウェー)
飼い猫が家を去ると、病気がその家を支配する。 (イングランド)

出典:「猫雑学」

黒猫に限らず、猫という生き物は全般的に、不思議な力を持つ動物として認識されているようです。
猫の中でも、特に黒猫が特別視されている様子が、言い伝えからは読み取れます。

黒猫は幸運の前兆!?~スピリチュアルな意味について~

明治以降に輸入された「黒猫=不吉」という概念によって、
日本人の多くが今でも「黒猫は不吉」というイメージを抱いてますが、
古来、黒猫は福猫(幸運を呼ぶ猫)として大切にされており、スピリチュアル的に大変良い意味を持っていました。

宇多天皇も愛した黒猫

平安時代の天皇である宇多天皇。
実はこの天皇陛下、黒猫が大好きだったのです。

「宇多天皇御記」という日記の中には、宇多天皇が黒猫を溺愛するエピソードが書かれています。

宇多天皇と黒猫のエピソードは有名で、エンタメ小説にもなっています。

「うちの猫は墨のような漆黒の毛色で美しい」
「まるで黒い宝玉のようだ」

とその黒さを賞賛し、毎朝、乳粥を与えて可愛がっていたようです。
平安時代、牛乳は高価なものでしたから、それを与えるというのは相当、大切にしていたのですね。

宇多天皇の治世は、「寛平の治」と言われ、善政であったと後世に評価されています。

宇多天皇は在位中に黒猫を飼っていますから、彼の善政は
黒猫を可愛がっていたご利益かも知れませんね。

まさに福猫です!

筆者みやび
ちなみに筆者の父方は宇多源氏。祖先は宇多天皇と言われています。筆者の黒猫好きは遺伝なのかも?

黒猫さん
宇多天皇、いい天皇陛下だにゃ。

猫を飼うと結核が治る?

江戸時代には「黒猫を飼うと結核」が治るという迷信が広まり、飼う人が多かったようです。
「黒猫を煮込んだスープを飲むと結核が治る」という言い伝えがアメリカにあったようですが、
これが変化した形で日本に伝来したのではないか?と筆者は推測します。
結核を治してくれる福猫として大切にされていたのです。

夏目漱石も愛した福猫

夏目漱石の著作「吾輩は猫である」
誰もが知る名作ですが、実はこの作品、漱石が飼っていた黒猫がモデルなんです。

ある日、漱石の庭に現れた黒猫。
猫嫌いな奥様が何度追い出してもまた戻ってきます。

家に出入りしていた按摩師さんが
奥様、この猫は全身足の爪まで黒うございますが、これは珍しい福猫でございますよ
と福猫認定したことで、奥様は猫の世話をするようになります。

こうして家に居ついた黒猫は、
漱石に懐き、漱石も猫を大変可愛がりました。

その結果、成立した小説が、「吾輩は猫である」なのです。
さらに猫を飼うことで、漱石の精神病は治り、夫婦仲も改善したとのこと。

まさに福猫ですね。

黒猫とカラスは不吉

日本では黒猫と同様、真っ黒なカラスも不吉とされることがあります。
魔女狩りとは関係ないのに、どうしてカラスまで不吉とされるのでしょうか?

古代、カラスは神聖な生き物だった

実は、カラスは古代では不吉な存在として認識されていませんでした。
むしろ、日本神話の中ではカラスは八咫烏(やたがらす)といって神聖なものとして登場します。

神武東征の際、タカミムスビによって神武天皇のもとに遣わされ、
熊野国から大和国への道案内をしたのが八咫烏(やたがらす)です。

万葉集にもカラスを詠む歌がありますが、不吉の象徴として扱われていません。

暁(あかとき)と、夜烏(よがらす)鳴けど、この岡の木末(こぬれ)の上は、いまだ静けし
(もう朝だよとカラスは鳴いているけど、この岡の木の枝先はまだ静かだ)

烏(からす)とふ、大(おほ)をそ鳥の、まさでにも、来まさぬ君を、ころくとぞ鳴く
(あわてんぼうのカラスが、確かにいらっしゃるというワケでもないあの方が、「来た、来た」と鳴いている)

朝が来たことを告げる、一般的な鳥として認識されていたようです。

なぜカラスは不吉なイメージなのか?

カラスのイメージが不吉なものとなった理由は、いくつか説があります。

①中国ではカラスは不吉とされている
中国でも日本と同様、古代ではカラスは神聖視されていましたが、
漢(紀元前206年~西暦220年)、宋(北宋<960-1126年>と、それを継ぐ南宋<1127-1279年>)を境に、腐肉を食するカラスに不吉さを感じるようになり、現在では多くの中国人がカラスに嫌悪感を抱いているそうです。

中国と日本は古来から交流が多いですから、カラスが不吉という思想も輸入されたのかも知れませんね。

②日本の戦国時代にカラスは嫌われた?
戦国時代の戦場で、カラスが屍を食べる様子を見て、
日本人もカラスを不吉と考えるようになったという説もあります。

③お葬式を連想させる黒色
そして、カラスは黒色です。
日本人にとって黒はどうしてもお葬式を連想させ、不吉なイメージがあります。
黒猫と同様、黒いカラスにもお葬式のイメージが付きまとい、悪い印象が定着した可能性もあります。

黒猫もカラスも黒色ゆえに嫌われる

黒猫とカラスに共通することは、毛色が黒いということです。
そして、日本文化では黒は良いイメージを持たない場合が多いです。

古くさかのぼれば、奈良時代、757年に定められた養老律令において、
黒系の色は身分の低い者が着る色、もしくは喪服の色として定められています。

鎌倉時代には黒は武士に好まれ、
江戸時代には上流階級の着る粋な色とされたようですが、
現代ではやはり「喪に服す色」のイメージが強いです。

黒猫とカラス、
日本人の単なる、一方的なイメージによって、「不吉」という概念が定着してしまった
哀れな生き物と見ることもできます。

可愛い黒猫さん。不吉なように見えますか?

黒猫は不吉?まとめ

まとめ
・「黒猫=不吉」という概念の由来は、中世ヨーロッパの魔女狩りだった!
・海外では黒猫について、良い言い伝えと悪い言い伝えが存在する。
・日本では古来、猫は福猫だった。
・黒猫とカラスは、「黒=お葬式の色」というイメージによって、日本で嫌われる。

いかがでしたか?
黒猫の悲しい歴史と、一方で福猫として可愛がられていた輝かしい歴史を理解していただけたと思います。

人間のイメージ一つで、迫害にあったり、可愛がられたり・・・。
小さくマイペース、魅力的な猫という生き物は、人間のイメージに常に翻弄されてきました。


もし「黒猫=不吉」というイメージを少しでも持っていたら、
今後は「宇多天皇や夏目漱石が愛した福猫」というイメージに切り替えて接してみてくださいね。

黒猫は魔法の猫。
黒猫に敬意を持って接する人間には、幸運が訪れるのです。

下記は猫とフェレットとの共存について記載した記事です。
ご興味がありましたら、ぜひ読んでみてください。

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