この記事では、フェレットの里親になることへのアドバイスや問題点を記載しています。
すでにフェレットを飼っている方も、これから飼おうとしているかたにも読んでほしい記事です。
筆者はペットショップからお迎えしたフェレットを一匹飼育しています。
フェレットを飼育している立場として、メリット・デメリットを考えてみました。
この記事を読むことで、自分がフェレットの里親になれるかどうかの、判断材料の一つとすることができると思います。
・フェレットを飼いたいと思っている方。
里親募集サイトにいるフェレットってどんな子なの?
フェレットには野生はいない
フェレットはヨーロッパケナガイタチやステップケナガイタチが家畜化されたもので、日本の自然界には存在しません。
現在、日本で流通しているフェレットのほとんどが、海外のファーム(繁殖場)で繁殖させたものを輸入しているケースがほとんどです。
しかもそのほとんどが避妊・去勢手術を済ませてから日本に輸入されます。
猫の場合だと、野良猫が繁殖してしまい、拾った子猫を里親募集というケースも多いですが、
フェレットの場合はそのようなケースはなく、ペットショップからお迎えしたけれど、
何らかの事情で飼えなくなったフェレットが里親募集に出されていると考えてください。
どんな事情でフェレットを手放すの?
里親募集サイトを見ていますと、下記のような理由が多いようです。
・出張の増加など、環境の変化により、飼うことが難しくなった。
・飼い主や家族にアレルギーがでてしまって、飼えなくなった。
・捨てられた、脱走したフェレットが保護されて、里親募集されている。
引っ越しやアレルギーが理由で里親募集している人が多いです。
年齢は1歳未満の子もいるし、高齢の子もいます。さまざまです。
いずれにしろ、今までお世話をしてくれていた人と別れなければならない、かわいそうなフェレットということです。
なお、里親募集の「募集経緯」に書かれていることが全てとは限りません。
噛み癖が強くて飼いたくなくなったのかも知れないし、病気の兆候があって、
これからお金がかかりそうだから飼いたくなくなったのかも知れません。
里子に出されるフェレットは単に「かわいそうなフェレット」なだけでなく、
上記のような、問題を抱えているフェレットである可能性も念頭に置いておく必要があります。
フェレットの里親になるデメリットは?
高齢フェレットだった場合、すぐ病気になる
フェレットは病気の多い動物です。特に高齢(3~4歳で高齢期に入る)になると、
インスリノーマ、副腎腫瘍、リンパ腫などの病気にかかる確率が高まります。
里子として迎えた子がすでに高齢だった場合、飼ってすぐに病院通いとなり、多額の治療費がかかってしまうかも知れません。
噛み癖がある等、飼いづらいフェレットである可能性
里親募集サイトのコメントにはそう書いてなくても、噛み癖があったり、トイレが上手にできなかったり、抱っこが苦手だったりするフェレットである可能性があります。
その場合は、新しい飼い主が、しつけ方を勉強してきちんとしつけてあげる必要があります。
フェレットを飼う覚悟はありますか?
もちろん、ペットショップからフェレットをお迎えする場合でも、しつけをしなければならないし、病気にもなります。
里子だからしつけができていないとか、病気になりやすいということではないのです。
ただ、どんな子が来ても生涯可愛がってあげるという強い覚悟が必要だということです。
「里親募集サイトからだったら無料だからいいよね」という安易な気持ちで応募するのだけは、やめてください。
フェレットを飼うと、毎日遊んであげなければならないし、家を空けるのは1泊が限界だし、
性格によっては床にトイレもするし、いろいろな悪戯だってします。
あなたにフェレットを飼う覚悟はありますか?
初めてのフェレットは里親募集サイトからで大丈夫?
できれば里親募集サイトでフェレットを飼うのは、二匹目以降にしたほうがよいと思います。
一匹目は、ペットショップで店員さんから詳しい説明を聞いて飼いましょう。
始めてのフェレットなのに、何の知識もないままに、知らない人から譲り受けるのは危険すぎます!
もし一匹目で里親になりたいと思う場合、本やネットで事前に十分にフェレットの生態や飼育にかんする知識をつけておく必要があります。
衝動的に里親にならず、事前の準備を周到にしてください。
フェレットの里親になるメリットは?
やさしい人であれば、大好きだった飼い主と一緒に暮らせなくなったフェレットに対して、可哀想に感じ、
ペットショップで迎える以上に愛情が湧くことと思います。
それに、フェレットも前の飼い主と一緒にいるよりも、あなたに飼われたほうが幸せになれるかも知れません。
要は、あなたが里子として迎えたフェレットを、その子の生涯にわたって可愛がる覚悟があるのであれば、
あなたにとっても、フェレットにとってもメリットがあると言えるでしょう。
フェレットとの生活はとても楽しいです。
フェレットは、とにかく顔が可愛らしいですし、ときどき頭をすりすりして甘えてくれるし、寝ぼけてあくびしている姿に癒されるし、可愛い寝言もいうし、遊ぶときは全力で走り回ったり、ぴょんぴょん飛び回ったりします。
フェレットを飼育するのは大変だけれど、フェレットとの生活はとても幸福なものなのです。
まとめ
・高齢な子だった場合、すぐ病気にかかってしまうかも知れない。
・噛み癖のある子、トイレが上手にできない子かも知れない。
・安易な気持ちで飼わず、事前にきちんと準備、勉強をすること。
フェレットの里親になることを考えている人は、里子として迎えたフェレットを本当に自分が生涯可愛がってあげられるのか?をしっかり自問自答してください。
そしてもう二度と、同じ悲しみを、里子に出されたフェレットに経験させないようにしてあげてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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